家族の介護が始まると、多くの人が「仕事を続けられるだろうか」という不安に直面します。実際、介護を理由に離職する「介護離職」は年間で多くの人が経験しており、決して他人事ではありません。今回は、介護離職がどのように起こっていくのか、その流れと向き合い方について整理してみました。
介護離職は突然ではなく「少しずつ」起こる
介護離職は、ある日いきなり「辞めます」と決断して起こるわけではありません。多くの場合、最初は「少し早退する」「有給を使って病院に付き添う」といった小さな調整から始まります。やがて急な呼び出しや夜間の対応が増え、仕事中も介護のことが頭から離れなくなり、心身ともに疲弊していきます。そして「これ以上は職場に迷惑をかけられない」と感じたとき、退職という選択に傾いてしまうのです。
「真面目な人」ほど離職しやすい
意外に思われるかもしれませんが、責任感が強く「自分がやらなければ」と考える人ほど、介護を一人で背負い込んで離職に追い込まれやすい傾向があります。「人に頼るのは申し訳ない」「プロに任せるのは抵抗がある」という思いが、結果として自分を追い詰めてしまうことも少なくありません。だからこそ、早めに周囲や制度を頼ることが大切です。
離職を防ぐためにできること
まずは一人で抱え込まず、勤め先の介護休業・介護休暇や時短勤務などの制度を確認してみましょう。また、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談し、使える介護サービスを上手に組み合わせることで、仕事と介護の距離はずいぶん取りやすくなります。仕事を辞めてしまうと、収入だけでなく社会とのつながりや自分の生きがいまで失いかねません。「辞める前に相談する」ことを、ひとつの選択肢として覚えておいてほしいと思います。
スタエフエムでも話しています
今回のテーマ「介護離職ってどんな風にしてなっちゃうのか考えてみた」については、音声配信(stand.fm)でもじっくりお話ししています。文章だけでは伝わりにくいニュアンスも声で聴いていただけると思いますので、よかったら下記から聴いてみてください。
▶ 介護離職ってどんな風にしてなっちゃうのか考えてみた|stand.fm: https://stand.fm/episodes/6a3be4257bdc0e28af1e7731
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